こんにちは。
更年期世代の女性のカラダづくりを応援するパーソナルトレーナーの浅見です。
私は整形外科では肩や首、腰に疾患がある患者さんのリハビリを担当しています。
肩や首に疾患がある、痛みを抱えている患者さんのほとんどは座っているだけで肩に力が入っています。
私もかつて会社勤めをしていた頃、美容院でシャンプーをする時に
「力を抜いて下さい」
と言われていました。
力を入れているつもりはなかったのですが、力が入っているようで、一生懸命抜こうとして余計に入ってしまう。。。
と言う悪循環で、美容院でのシャンプーは苦手でした。
肩の力みを指摘されたことがある方は、同じような経験をされているかもしれませんね。
肩の力みが引き起こすこと
肩に力みがある方は無意識であることが多いです。
何もしなくても、もしくは何かしようとする時にぐっと力が入ってしまうのです。
肩は首と繋がっている部分。
そして首の上には頭が乗っています。
常に肩に力みが入ると
・肩こり、首こり
・頭痛
・姿勢不良(猫背)
・肩関節周囲炎(通称五十肩)
・その他、肩、首の疾患、及びそこから生じる腕の鈍痛、痺れ等
様々な症状を引き起こします。
肩に力が入る原因
肩に力みが生じる原因は主に3種類あります。
1.精神的な緊張
2つの自律神経の交感神経が常に優位で、カラダが緊張している状態です。
常に「気が張っている」状態とも言えます。
忙しい方、頑張り屋さんに多いタイプです。
常に気が張っているので、力の抜き方がわからないのもこのタイプ。
何か動作をする時などにも、無意識に肩に力が入りやすいです。
2.物理的な要因
猫背などの姿勢不良が引き起こします。
人の頭は4~6Kgの重さがありますが、頭の位置が前にズレればズレるほど、首の付け根への負担は大きくなり、最も悪い姿勢では約27Kgの重さがかかることも。
(想像しただけで頸回りがピキンとしますね)
これは常に頭を突き出して何かをしている(PC作業、スマホ、タブレットなど)、また頭部の重さを支える筋力(肩、背部)が弱っていることなどが原因です。
余談ですが、頭部を常に突き出しているとストレートネックにもなりやすく、その場合は恒常的に頭部や頸部に痛みを感じるようになります。
(この話はまた)
3.環境的な要因
寒さなどの外気の影響でカラダが緊張することで肩に力みが入りやすくなります。
真冬に暖かい部屋から外に出ると、あまりの寒さに思わず肩をすくめてしまいますね。
あの感じです。
加えてコートなどの重さもかかり、余計にカラダが力みやすくなります。
肩の力みにはピラティスがお勧め
肩が力みやすい方にはピラティスがお勧めです。
ピラティスは呼吸を意識しながら、カラダを支え、普段使われにくいインナーマッスルを鍛えるトレーニングです。
深い呼吸を意識することは自律神経を整える効果があり、また頭部や肩部の土台となる体幹を安定させることで、自然と肩の力みが取れます。
傾いたビルを想像していただくとわかりやすいかと思います。
土台(体幹)が安定していればビルは真っすぐに建っていますが、土台が崩れると傾いてしまいます。
そのまま傾くとコロンと転んでしまうので、バランスを保とうと肩部に力を入れている状態です。
ですので、まずは肩や頭を支えている土台を安定させることが大事なのです。
私のクライアントさんの中にも姿勢不良や肩の痛みに悩んでいる方は多々いらっしゃいますが、土台(体幹)を整えることで、自然に肩の力みが取れています。
良く肩を上げ下げしたり、肩を回したり…と言う方法が紹介されていますが、あくまでも対処療法で根本的な解決ではありません。
次回はカラダの仕組みについて書きたいと思っています。