こんにちは。
パーソナルトレーナーの浅見です。
皆さんは就寝中にこむら返りが起きたことはありませんか?
私は何回もあります!
本当に痛くて、しかも酷い時はその痛みが2~3日続いて、ちょっとした肉離れのような症状になってしまったことも。
この「こむら返り」に悩まされている方は結構いらっしゃるようで、リハビリ中に患者さんとこむら返りネタで盛り上がります。
続く方は毎晩のように続くので、睡眠を邪魔されたり、本当に深刻です。
そもそもこむら返りって
こむら返りが起こるふくらはぎ(こむら)におこる筋攣縮(きんれんしゅく)を総称。
自分の意思に無関係に筋肉が収縮(ぎゅっと縮むこと)し、痛みを伴います。
主にふくらはぎに起こることが多いですが、他の場所でも起こります。
こむら返りの主な原因(とされていること)
1.特定の筋肉の使い過ぎ(筋疲労)
立ち仕事、スポーツなどで特定の筋肉を使い過ぎていると、筋肉に痙攣が起こることがあります。
(私はこちらのケースでした)
2.ミネラルバランスの乱れ
主にマグネシウム、カリウム、カルシウムなどの筋肉の収縮や神経の伝達に関わるミネラルが何らかの理由で不足している場合、これらがスムーズに行われず、筋肉に痙攣が起こることがあります。
3.水分不足や血行不良
一日を通して水分が足りていない、就寝中の発汗で不足している、など脱水症状や冷えなどによる血行不良が原因でこむら返りを引き起こすこともあります。
4.持病や加齢、妊娠など
腎不全や糖尿病、甲状腺の機能低下などの持病があったり、加齢による伝達機能の低下、妊娠によるミネラル不足などが原因でこむら返りを引き起こすことがあります。
対策
1.水分補給
一日を通して水分を補給しましょう。
成人は食事以外で1リットル~1.5リットルの水分を摂ることが目安です。
更年期世代の女性で尿漏れで悩んでいる方は、トイレが近くならないよう水分を控える傾向がありますが、利尿作用があるカフェインを含まないミネラルウォーターなどを摂るようにしましょう。
2.湯船につかる
冷えによる血行不良や浮腫みを避けるためにも湯船に浸かってカラダを温めましょう。
湯船に浸かる時間は10分前後。
また湯船に浸かる前後に適度に水分を補給しましょう。
3.セルフケア
就寝前にマッサージやストレッチをしましょう。
特にこむら返りを起こしやすいふくらはぎは、一日中、使っています。
ふくらはぎに溜まった緊張や疲労をセルフケアで取りましょう。
2~3分でもやっておくと、本当に違います!(経験者力説!)
4.就寝前にコップ一杯の水を飲みましょう
就寝中は発汗しているので、脱水症状を起こしやすくなります。
寝る前にコップ一杯の水を摂ることで、就寝中の脱水を防ぐことが出来ます。
5.その他(投薬と私の体験談)
私がクリニックに勤務をした最初の年の春に、毎日、明け方にこむら返りが起きるようになりました。
あの痛いのが連日続くのは、もう恐怖でしかなく、寝る時も
「またアレが来るの?」
と思うと、なかなか寝付けなくなり、睡眠不足になりました。
この仕事に就く前は私はデスクワークでした。
当時は慣れない立ち仕事(8:30~19:30)を週4日、しかもリハビリ用のベッドが低く、私自身は変な体制で行っていたこともあり、腰痛がなかったのに腰まで痛くなっていたのです。
一日中、変な姿勢で立っている、腰は痛い、夕方になれば脚が浮腫みでパンパン、寝ればこむら返りになる、恐怖で睡眠不足とボロボロでした。
そこで院長に相談をし、水分の循環を良くする漢方薬を処方してもらいました。
ネットで調べると「芍薬甘草湯」が有名みたいですが、「芍薬甘草湯」ではなかったものの、水分の循環を良くする漢方薬を処方してもらい数か月間、服用していました。
その漢方薬は私に合っていたようで、それからはこむら返りが起こることはなくなりました。
頻繁にこむら返りが起きて辛い、睡眠や日常生活に支障が出るようであれば、かかりつけの医師に相談をし、一時、薬を服用することも選択肢の一つです。
それからは就寝前にセルフケアを行い、ふくらはぎの疲労を取ってから就寝するようにしています。
たまにやらないと・・・(アレは忘れた頃にやってくるので、油断は禁物です)
最後に
こむら返りが起きた時は深呼吸をし、カラダをリラックスさせるようにしましょう。
(息が止まりますよね!)
筋肉のピキピキが落ち着いてきたら、遠い場所(ふくらはぎであれば、足の指)から少しずつ動かしましょう。
痙攣が激しく、痛みが残る場合は湿布などで対応しましょう。
また、頻繁にこむら返りが起きる場合は、病気が原因の可能性もありますので、総合病院などを受診して下さい。
こむら返りで悩む方のご参考になれば幸いです。