私がパーソナルトレーニングを指導する上で最も大切にしていることがあります。
それは
日常動作を美しくすること
日常動作とは
立つ、歩く、座る
など、一日に何回も無意識に行っている動作のことです。
私はこれらの延長線上にトレーニングがあると考えています。
どんなに重いものを持ってトレーニングを頑張っても、
姿勢が乱れていれば効かせたい場所に効かせることが出来ず、逆効果でカラダを痛めてしまったり、
コンプレックスに思っている部分を強調させてしまうこともあります。
また日常的に最も多く行う動作を正しく、美しくすることで太りにくく、日常で痩せやすいカラダづくりに繋がります。
今回はその中でも大切な歩行(ウォーキング)についてお話します。
ドキっとするけど、あなたのオバサン歩き度チェック
・頭や首が前に突き出ている
・猫背
・よくつまづく(平坦な道でもつまづく)
・歩幅が狭い(ちょこちょこ歩く)
・ペンギンっぽい歩き方と指摘されたことがある(ペタペタ歩き)
・膝が開きやすい、またはO脚
・足首が硬い(あまり動かない)
・足音が大きい(ペタペタ、バッタバッタ、ドタドタ)
・膝、腰、股関節が痛い(ちょっと重症)
いくつ当てはまりましたか?
この「ペンギン歩き」は私のお客様の何人かから聞いたことがあります。
学生の頃から「ペンギンみたい」ってからかわれる、とか。
ペッタペッタ歩いている方はペンギン歩きと言われてしまいがちですね。
このような歩き方をしている方は街中でも結構、お見掛けしますが、
年齢に関係なくオバサンっぽい印象を与えたり、若い方であれば疲れている印象を与えがちです。
歩き方一つで、他人の目に映る自分の印象は大きく変わるのです。
ちゃんと歩くって大変
私のトレーニングを受けている方はどのような目的があるにせよまず姿勢指導、歩行指導を行います。
また姿勢改善、歩行改善目的でパーソナルトレーニングをしているクライアントも勿論います。
その場合、足首や足裏の柔軟性チェックや動きの改善から実施します。
正しい歩行には足首と足裏の柔軟性が欠かせないのです。
そしていくつかのポイントを押さえてもらうためのエクササイズを実施してから、
実際に立ったり、歩いたりしてもらっています。
皆さんの感想をいくつかご紹介します。
「歩くって全身の筋肉を使うんですね」
「足音がしなくなった」
「スイスイ歩ける」
「歩幅が広くなった」
「立つだけでお腹の筋肉(インナーマッスル)を使っている感じがします」
などなど。
ちゃんと立つ、ちゃんと歩くと全身の筋肉を程よく使っていることが感じられます。
使うべき筋肉がしっかりと働くことで、どこかに過剰な負荷がかかる(膝、腰、股関節とか)、
肩が力むなどの不要な力みが抜け、快適にカラダを動かすことが出来るのです。
すぐに実践できる美しい歩き方の3つのポイント
本来あって欲しいカラダの重心の位置はカラダの真ん中です。
姿勢指導ではカラダの真ん中に重心を置けるように指導をしています。
そこから一歩進んで歩く動作は、簡単に言うと
重心移動
です。
カラダを一番したで支えている足裏全体を使って重心を移動させていきます。
ざっくり説明をすると足裏の重心は
・踵から着地する
歩く時は踵から着地します。この時、重心は踵、カラダの後方にあります。
・つま先に乗せる
踵着地の時に踵に乗っている重心をつま先に乗せます。
これの繰り返しです。
これらの動きに合わせて身体全体を自然に繋げて動くのが歩行です。
・脚はみぞおちから出すように
歩く時、あまり感じることはないかもしれませんが背骨を軸に骨盤がわずかに回転します。
この回転がとても大事で、これが自然に起きないと腰にかなり負担がかかります。
脚の付け根はみぞおちから始まっています。
そこから脚を出すようなイメージで歩きましょう。
多くの方が股関節から脚を出して歩いていますが、その場合、この骨盤の回転がスムーズに起きにくくなり
ちょこちょこ歩き、ペタペタ歩きになってしまいます。
美しく、正しく歩くためには他にもポイントがありますが、すぐに実践できそうな3つをご紹介しました。
お客様の多くが姿勢や歩行に関心が高く、ただボディメイクをするだけではなく、
美しい姿勢や歩行を身に着けたいと言うご希望でトレーニングを受けている方も多いです。
中には、ネットで調べたり、スタジオレッスンで指導されたことを実践したら膝や腰を痛め、
私のトレーニングに至った方もいらっしゃいます。
姿勢や歩行に関する情報は溢れているけど、自分に合った情報を得ることはとても難しいのも事実です。
それはその情報の真偽がと言うのではなく(たまにありますが。。。)、
一人一人、身体の状態(筋力、柔軟性)が異なるため、紹介されている内容が合わないばかりか、
頑張り過ぎて無理をしてしまうこともあります。
いくつになっても姿勢が美しい、歩き姿が美しいと自分自身も気持ちが良いものです。
そして姿勢や歩き姿はいくつになっても改善できます。
私のお客様の中では最高齢の93歳の方も実践中で、日に日に改善が見られています。
歩行や姿勢が気になる方のご参考になれば幸いです。