こんにちは。
しなやかボディクリエイターの浅見美菜子です。
私がカラダ作りで大切にしているポイントが2つあります。
その一つは2つの底を安定させること。
1つ目は足底部。
足裏です。
足裏には足裏の筋肉や強靭な靭帯があり、アーチと呼ばれる土踏まずがあります。
そして5本の指もある。
この土踏まずがつぶれ、5本の指が反ったり、丸まったり、くっついて離れなかったり、
そんな人がなんと多いことでしょう!
(基本的にどこか痛い方ばかり診ているので、そういう結果と言えばそうなんですけど)
恐らく、あまりカラダの不調に悩まされずに、普通に生活をしている人でも、
5本指を含めた足底部が使えている人は少ないと思います。
今から約10年ほど前、初めてヨガの師匠のレッスンに参加したときに、
「まぁ、なんてかわいそうな足なの」
と師匠に驚かれたことは、今でも忘れられません。
その時まで、自分の足がかわいそうなんて思ったこともなく、
意識すらしたことがなかったのに、
初レッスンでかわいそうと言われてしまった。
その時の私の足は、長年の会社員生活で履いていたハイヒールの影響で
5本指がびっりちとくっつき、丸まって親指はいわゆる外反母趾でした。
師匠はと言うと、カエルの足のように、5本指や足裏が吸盤のように床に吸い付いているのが
素人目にもわかりました。
「足の違いがヨガに影響あるの?」
と思いましたが、続けていくうちに大きく影響していることがわかりました。
足裏のコンディションはヨガだけではなく、生活全体に影響しています。
足裏は人体を支える土台。
その上に、骨が積み木のように積み重なって、カラダを支え、
その骨に筋肉がくっついて、カラダを動かしているのです。
土台がぐらぐらだったら、その上に乗っかっているものは、もう。。。
2つ目は骨盤の底にある筋肉の骨盤底筋群。
骨盤を安定させる筋肉です。
女性にとっては尿モレにも関連している筋肉なので、名前は聞いたことがあるかもしれません。
骨盤底筋も弱っている人が多い。
「力を入れてみて」と言うと
「どうやって」と返ってきます(汗)。
通常、感覚がないところは、タッチングしたりして感覚が出るよう促しますが、
ここだけはご自分で頑張ってもらわなくてはなりません。
骨盤底筋は出産後、放置していると緩んだままになってしまったり、
また加齢で全身の筋力の衰えにともなって弱りがちです。
骨盤を安定させる大切な筋肉なのに、普段はあまり感覚がないのですよね。
足底部同様、骨盤の位置が調度良いところにないと、
腰が反ってしまったり、背中が丸まってしまったり、
はたまたO脚になったり・・・と全身に影響が出てきます。
また骨盤底筋は色々な筋肉と連動して動くので、
骨盤底筋が使えていない人は、お尻周りの筋肉を使うのが上手じゃないです。
良い姿勢を作ったり、ボディメイクをする場合に、こちらの2つを無視しては
美しいスタイルはできません(私は、最も重視しています)。
この状態でトレーニングをしても、土台が崩れたお城をお金をかけて修復するようなもので、
本当は基礎工事からしないと、いつかは崩れてしまうのがわかっているのに、
基礎工事が面倒だから、土台はそのままで無理やり修復工事をすると
張りぼて感凄いですよね。
そして、台風や地震であっけなく崩れます。
カラダも同じです。
足裏も骨盤底筋も地味なので、無視されがちですが、
この2つが正常に機能することが大事。
そして、この2つが正常に機能して、連動する(筋肉は全身繋がって機能します)ことが大事です。
「ああ、足底部が弱いのね。じゃあ、足裏のトレーニングをすればいいのね」
これも間違えではないです。
でも足裏が弱いということは、関連する筋肉も弱っているはず。
繋げて動かすことが大事。
目立たない足裏や骨盤底筋を機能させることは、ほんのちょっとしたコツかもしれません。
ですが、この2つがちゃんと機能することは、全身を美しくする大きな一歩になりますよ。