「体質を改善したい」と思ったことはありませんか?
体質を改善すれば自分の悩みが解消されそうなイメージがあります。
この記事では私の経験を元にアレルギー体質を改善した経緯をお話します。
体質を変えたいと思っている人は多い
「冷え性なんだけど飲んで治る薬はあるの?」
「身体が硬いの何とかなる薬とか注射ってあるの?」
「飲んだら痩せる薬はある?」
これらはごく一部。
日々、私が患者さんやクライアントから聞かれる質問です。
ある程度の歳になると、誰でも何らかの悩みを抱えています。
メディアやネットでは、そんな悩みを解決するための情報が山のようにあります。
でも、できればパパっと改善したい。
複雑なこと、何年も・・・なんて時間をかけず座っているだけで筋力がつく、
飲めば冷え性が改善され、白髪も減る!夢のような薬があれば、と願う人はとても多いのです。
アレルギー体質と膠原病疑い
かつての私もそうでした。
30代半ばになり、20代の頃のように痩せにくくなり、いつも浮腫んでいることが気になっていました。
当時は美容や健康専門の雑誌を買いあさり、「これがいい」と書かれていれば即購入。
(そういえば痩せる石鹸とかボディジェルとかありましたよね。勿論、買いました)
自分の身体の変化と比例して仕事も忙しくなっていた時期。
仕事以外の時間は美容と健康が最も関心があることでした。
その頃、今まで出なかった症状に悩まされ始めました。
アレルギーです。
きっかけは原因不明のアレルギー症状で、全身に蕁麻疹が出たり、
顔が2倍くらいに腫れ上がったり、手がグローブのように腫れ上がったりすることが頻発していました。
何件かのアレルギー科がある皮膚科を受診しましたが、原因不明とのこと。
処方された漢方薬を約1年間、飲み続けましたが、何かが原因で酷いアレルギー症状が出ていたのです。
私を悩ませたアレルギーの正体がわかったのは、それから暫くしてからでした。
藁にもすがる思いで受診したクリニックの検査で判明したのです。
タバコアレルギー。
当時は今ほど副流煙について厳しくなく、オフィスでもカフェでも街中でも喫煙者がいた時代。
そしてタバコがアレルギー源になっていることがあまり知られていなかったのです。
どこでも当たり前のように喫煙者がいた時代、タバコが原因になっているとは私自身も気づきませんでした。
アレルギー源が判明してから、注意深く観察していると、打ち合わせで行ったカフェで、
後ろの席の人が喫煙している副流煙を吸った後に激しく咳き込み、顔が腫れる。
電車でタバコの臭いが着いた人が近くに来るだけで、激しく咳き込む。
タバコの何かの成分に反応してアレルギー症状が出ていることが自覚できました。
そしてアレルギー検査の過程で3件のクリニックで膠原病疑いであることも指摘されました。
その頃、タバコアレルギー以外にも、膠原病の症状の一つと言われている日光アレルギーもあり、
また金属、蚊、シリコン、化学物質過敏症などなど
色々なものに反応しまくっていました(アレルギーの百貨店状態)。
アレルギーを引き起こす生活習慣
人一倍、美容と健康に気をつかっていたのに、どうしてアレルギーの百貨店状態になっているのか。
当時は全く思い当たるものがありませんでした。
仕事は多忙を極めていたものの、健康管理のために身体に良いと言われているものを食べ、
身体に良いサプリを飲んで、仕事の合間にジムで汗を流し、と誰よりも健康管理をしていたのに。
前社退社後、自律神経失調症を発症し、闘病生活を送ったことはこちらのブログにも書いています。
(ご興味があったら是非、ご覧下さいね)
私の場合、とにかく眩暈が酷かったので、寝ている以外なかったのですが、
体調は悪いけど、アレルギー症状は全く起きなかったのです(外出できなかったこともあるかもしれませんが)。
闘病生活2年目くらいで、そのことに気付き、当時と何が違うのか振り返りました。
会社員時代、私の生活は不規則で睡眠時間は平均3~4時間程度でした。
健康管理のために、仕事の合間にジムでハードなトレーニングで汗を流していました。
が、しょっちゅう風邪をひいていました。
治ったと思ったら、また鼻ずるずる。。。みたいに、本当にしょっちゅうです。
今、振り返ると免疫力が低下していたのだと思います。
不規則な生活、慢性的な睡眠不足、そして体力を消耗するような激しいトレーニングのやり過ぎ。
これらが身体の正常な活動(免疫)を機能させなくしていたのでした。
体質改善に一番大切なのは規則正しい生活と睡眠
自律神経失調症になって以降、再発させないために体調管理を徹底しています。
特に睡眠時間は7~8時間はとるようにしています。
睡眠不足の日があると、身体が重い感じがあったり、何日か睡眠不足の日が続くと、風邪の初期症状のような
症状がでることもあります。
様々な研究で睡眠不足と運動不足は生活習慣病になりやすいと言うデータが出ています。
睡眠は日中に受けた身体とメンタルのダメージを修復し、健やかな身体で活動できるように整えます。
しかしながら睡眠不足になると、自律神経や健やかに過ごすためのホルモン分泌が乱れ、
心や身体に大きな影響を与えるのです。
睡眠と運動についてわかりやすく書かれています
自分自身の経験からも、
健康になるための一番の近道は生活習慣を整えること
です。
世の中には「●●するだけで」「これだけ」「飲めば」と誰もが手軽にできそうな
魅力的な情報や商品で溢れています。
ですが、本当の意味で身体が健康になる(正常な状態になる)ために必要なのは
生活習慣を整える、十分な睡眠時間を確保する、そして適度な運動です。
これらを一度に行うのは大変ですので、まずは睡眠時間を見直しましょう。
様々な研究で7~8時間がベストだと言われています。
アレルギーの百貨店状態だった30代半ば。
あれから15年以上経っていますが、生活習慣を整えてからは酷いアレルギー発作を起こすことがなくなっています。
副流煙を吸ってしまったり、タバコの臭いが着いた人がそばにいると咳き込むので
アレルギーがなくなった訳ではなさそうです。
ですが、以前のような酷い発作は起きていません。
また風邪もひかなくなりました。
あんなにしょっちゅう風邪をひいていたのに。
私が行ったのは生活習慣を整えること(特に睡眠時間)だけです。
睡眠時間を改善したり、生活習慣を整える効果は即効性はないかもしれませんが、
長い目でみて何年か後に身体の根本から健康でいられれば、こんなに嬉しいことはありません。
まずは睡眠から、改善してみて下さいね。