こんにちは。
更年期世代の女性のカラダづくりを応援するパーソナルトレーナーの浅見です。
いよいよ春本番。
何か新しいことを始めたくなりますね。
薄着になる季節にそなえて何か運動を、と考えている方もいらっしゃると思います。
運動が苦手、運動初心者の方に根強い人気があるのがホットヨガ。
私もホットヨガについての質問は一年中、受けています。
ヨガのダイエット効果についての考察はこちらをご覧下さい。
ヨガで痩せますか?①
ヨガで痩せますか?②
本日はホットヨガについて。
ホットヨガ=ダイエット?
運動初心者の方が、まず運動を!と思った時に取り入れやすいのがホットヨガだと思います。
近年、ホットヨガは大人気で、首都圏であれば同じ駅に何件ものホットヨガスタジオがあり、とても受けやすい環境が整っています。
また、ホットヨガはハードな運動をしなくても痩せると言うイメージが強いのも特徴です。
実際、大手ホットヨガスタジオのホームページを見比べると
「痩せる」
と直接的な言葉はないものの、全体的にオレンジのカラーが使われ、脂肪が燃焼している印象を与えます。
どちらのスタジオも
●代謝アップ
●体質改善
●冷え性、むくみ改善
●デトックス
など、ダイエットに繋がりそうな魅力的なワードが並んでいます。
これらのイメージからホットヨガ=ダイエットに繋がっているのでしょう。
ホットヨガは痩せる?
沢山汗をかき、気持ちもスッキリするホットヨガは運動をした気持ちになれます。
実際、私がホットヨガに通っていた頃は、流れ出る大量の汗の中に脂肪も溶けて一緒に流れているイメージでした。
※パーソナルトレーナーになる前の話です
前述したヨガの運動効果についての考察でも書きましたが、常温で、筋力や筋持久力を必要とするパワーヨガやアシュタンガヨガを週に何回か受けている場合を除いて、ヨガの直接的なダイエット効果そのものは、あまりないと思っていただいた方が良いと思います。
それは常温でもホットヨガでも同じです。
ボディラインの変化を必要とする運動強度は
日常生活以上の負荷をかけること
です。
ストレッチをしたり、ゆるやかに動くだけでは、ボディラインを変化させるような筋肉は付きません。
また1Kgの脂肪を燃焼するために必要なエネルギーは7,200Kcal。
初心者レベルのヨガ1レッスンで消費するカロリーが150Kcal前後(大凡、個人差あり)と考えると、ヨガだけで7,200Kcalを消費するためには、途方もない数のレッスンに出続けなければなりません。
そうは言っても痩せた人もいる
と言う反論も聞こえてきそうですし、実際に痩せた方もいらっしゃると思います。
その場合、
●ヨガをすることで生活が変わった(スタジオまで移動する、日常生活で動くことが多くなる)
●ヨガをすることで食欲がコントロールされたり、食事の内容が変わる
●ヨガをすることで睡眠が改善された
●体質的なもの(元々痩せやすい)
など、ヨガをすることで得られる効果が含まれています。
私がホットヨガをお勧めしていない理由
日々、お客様からホットヨガに関する質問を受けていますが、私はヨガに興味があるのであれば常温でやるヨガをお勧めしています。
常温であれホットヨガであれ、ヨガそのものの効果は変わりません。
それなのに、何故、常温をお勧めするのか。
費用が安いから
です。
ホットヨガのスタジオ利用料はその設備等の分、常温と比べると高く設定されている場合もあります。
効果が変わらないのであれば、敢えてホットヨガを選択する必要もないのでは?
と言うのが私の意見です。
何よりも
その効果に対する科学的根拠が乏しい
ホットヨガの様々な効果についての科学的根拠を調べても出て来ないのです。
近いもので
海外で数十人に対して数ヶ月実験をした
と言う内容のものがいくつか。
それらの実験で確かに体重の微減少や他の数値の改善が見られたりしていますが、それが決定的な根拠の裏付けにはならず誤差の範囲内にとどまっています。
そう言った意味では、ホットヨガの様々な効果については
効果を感じた人もいる
程度にとどめておいていただいた方が無難です。
その上でやってみたい!のであれば、良いと思います。
私自身が通っていた時も、毎回、大量に汗をかく、あの爽快感は病みつきでした。
効果云々はおいておいて、本当にスッキリするんです。
次回はホットヨガのデメリットと自律神経への影響(個人の体験)についてです。