こんにちは。
パーソナルトレーナーの浅見美菜子です。
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大好評の自律神経失調症の治し方シリーズ。
今回は自律神経失調症と運動について書きます。
自律神経失調症に運動療法は効果的か
自律神経失調症の主な原因は生活習慣の乱れ(不規則な生活習慣)やストレスです。
自律神経失調症に悩む現代人の多くが活動をするための交感神経優位型による症状です。
身体は絶えず緊張し、血行不良を招きます。
その結果、慢性的な肩こり、腰痛、頭痛、冷え、むくみ等々の症状を引き起こします。
過度な身体の緊張や血行不良を解消するために軽い有酸素運動やストレッチは効果的です。
自律神経失調症にお勧めの運動
1.軽い有酸素運動(ウォーキング、ジョギング、サイクリングなど)
様々な有酸素運動がありますがウォーキング、ジョギング、サイクリングなど一定のリズムで行える有酸素運動は自律神経を整える効果があります。
ウォーキングやジョギングのトントントンと足が地面に接地する時の軽い衝撃が自律神経に一定のリズムを刻みます。
軽快な音楽に合わせて行うエアロビクス(初級)などもお勧めです。
2.ヨガ
深い呼吸を促し、呼吸とともに身体をリラックスさせるヨガは休息モードの副交感神経に働きかける効果があります。
身体の緊張がゆるみ、深い呼吸をすることで血流がよくなり、慢性的な肩こり、腰痛が改善されたり、頭痛が落ち着いたりします。
3.ピラティス
自律神経を整えるため、と言うよりも身体の機能改善をしたいと言う方にお勧めです。
呼吸とともに身体を動かすことで、肩こりや腰痛が改善されます。
自律神経失調症にお勧めしない運動
1.激しい有酸素運動
速いスピードでのランニング、身体を激しく動かすダンス、フィットネスプログラム、対戦相手がいるスポーツ競技(勝ち負けがゴールになるもの)は神経を高ぶらせ、神経や身体を過度に緊張させるためお勧めしません。
2.強度が高いヨガ、ピラティス
ヨガやピラティスは様々な流派があり、レッスンも多様化しています。
パワーヨガやアシュタンガヨガなど動きがハードなものや、ピラティスでも通常のレッスンなどは無意識に身体を過剰に力ませる可能性があるため注意が必要です。
私見ですが、ピラティスは自律神経失調症や更年期障害で悩む方に是非やっていただきたいと思っています。
が、スタジオレッスンなどでは過剰に身体を緊張させてしまう場合も見受けられます。
ピラティスにチャレンジする場合は様々なタイプのクライアントをみてきた先生のプライベートレッスンをお勧めします。
3.ホットヨガ
自律神経を整える効果があると言われているホットヨガですが、その効果は個人差があります。
中効果がある人もいますし、私のように悪化させてしまう人もいます。
自律神経は季節、気候的なものにも影響され、夏は副交感神経、冬は交感神経が優位になります。
そのような観点では高温・高湿度のホットヨガは真夏のような環境ですので、副交感神経を活性化させる効果があるのかもしれません。
こちらも私見ですが、人の身体は自然界に影響を受けています。
日光、季節、天候など、自然界のあらゆる要素が人の身体に影響を与えます。
そしてそれに対応できるよう自律神経が体温、心拍数などを調節し健全に生命が維持できるのです。
自律神経の本来の働きを考えると、できれば自然に即した生活リズムで整えることが一番効果があるのではないかと感じています。
私はホットヨガで悪化させてしまいましたが、普段自分が自然に触れる環境ではない場所でヨガを行ったことで、かえって乱れてしまったのではないかと思っています。
体質や症状の度合いもありホットヨガで改善した方もいると思いますので、自律神経失調症や更年期障害の症状を改善するためにホットヨガを検討されているのであれば、主治医と相談してみて下さい。
まとめ
自律神経失調症や更年期障害の症状改善には運動療法は有効
おすすめは激しすぎず(心拍数を上げ過ぎない)、一定のリズムで心地よく行える有酸素運動、リラックス効果が高いヨガ、ゆったりしたピラティス
お勧めしないのは心拍数が上がりやすい激しい有酸素運動、対戦相手がいるような競技スポーツ(ストレスがかかりやすいもの)
ホットヨガは個人差があるため主治医に確認してから
運動を始める場合は無理はせず、できる範囲から行いましょう。
慣れてきたら少しずつ時間を決め
ランチの後に30分間ウォーキングをする
寝る前にDVDを見ながらヨガをする
など、決まった時間に一定の時間で行うことで身体のリズムを整える効果があります。
是非、試してみて下さい。
自律神経失調症や更年期障害で悩む方のご参考になれば幸いです。