ストレスは身体に悪いイメージがありますよね。
実際にストレスによって私達の心身は様々なダメージを受けます。
そしてそのストレスは日々、様々な形で私達に影響を与えています。
しかしながら、ストレスに影響を与えられ続けているのに無自覚であることが多いのです。
自覚できる症状が現れた時は、既に要注意状態。
完治するまでに時間を要することもあります。
できればそうなる前に気付いて対処したいですね。
今回は私自身の経験と簡単にできるストレスチェック方法をご紹介します。
無自覚のストレスは怖い
私自身も過労とストレスで自律神経失調症を患ったことがあります。
寛解するまで約3年の月日(恐らく自覚できる症状が現れる前を含めると4年以上)がかかっており、
かなり長い時間、自律神経の不調による様々な症状に苦しめられました。
倒れる前に気付かなかったのか?
と言われることもありますが、本当に気付きませんでした。
むしろ私はストレスに強いので、ストレスによる不調とは無縁だと信じていました。
それ故、倒れるまで無自覚のままだったのです。
(自律神経失調症闘病記の記事もありますので、良ければブログ内で検索して下さいね)
「疲労」と言う落とし穴
無自覚ではあったものの慢性的な疲労を感じていました。
朝早く、夜も遅く、休憩時間も取れないほど忙しく、ジムに行くために一旦退社、
持ち帰った仕事を深夜までやっていたことが常でした。
就寝時間も遅く、当時の平均睡眠時間は4時間程度でした。
ですが、やることが山積みだったので、目が覚めた瞬間、仕事モード。
と言うか、恐らくずっと仕事モードのまま、浅く眠った程度だったと今は思います。
時間が取れそうな時はストレス解消のためにジムに通っていました。
ジムで身体を動かすとスッキリとしたので、仕事のストレスはそこで解消できていると信じていました。
だるかったり、集中できなかったり、イライラするのは、ただ疲れが溜まっているだけだと、やり過ごしていました。
ストレスによる症状は無自覚でしたが、自分自身の変化(だるい、イライラなど)は気付いていて、
全て「疲労のせい」だと思っていました。
当時は休日に寝だめする、とか、そんな対処法で十分に満足していたのです。
自覚症状が出てからは坂道を下るように悪化
私が自律神経失調症でダウンしたのは5月のGW明けでした。
朝、目が覚めても身体が動かないのです。
どうにか身体を起こしてベッドから立ち上がろうとした時、ぐるぐるとまわる眩暈で倒れてしまいました。
その日は休みを取ったのですが、GW前に新卒採用活動が終了し、
また退職が受理されたので、疲れが溜まっていたのとほっとしたのだろう、
1日休めば回復すると思っていました。
しかしながら、身体を起こそうとするとめまいがする、を繰り返し、結局3日間、寝込みました。
総合病院を受診しましたが、脳にも耳鼻科的にも異常はなく、心療内科を紹介されました。
自律神経失調症と言われても、当時は何のことやら、と言うのが正直な感想です。
投薬で少し落ち着いたので出勤しようとしますが、途中、何度もめまいに襲われ、
休み休み、やっと会社にたどり着く状態でした。
仕事中は気が張っているので、何とか仕事はこなせたものの、仕事が終わると、
ぐるぐると眩暈がはじまり動けなくなる、を繰り返していました。
何日か休めば回復すると思っていましたが、一向に回復する兆しは見えなかったのです。
これは闘病中に思い出したことですが、自律神経失調症でダウンする5月よりも半年ほど前にも、
同じ症状でダウンした日がありました。
起床後、眩暈で暫く動けなかったのです。
その時は1日休みを取って寝ていたら回復し、翌日からは今まで通り働いていました。
あの時も「疲れが溜まっている」と思っていました。
初めて眩暈がした時に、病院を受診していたら何かが違っていたのかもしれません。
私の体感ですが、ストレスによる不調の症状が出た時は、かなりのダメージを受けているのではないかと思います。
長い闘病生活を送った経験からも、体調管理は徹底するようになりました。
体調管理については、良ければこちらの記事もご覧下さい。
今回はこちらに加えて、現在、私がやっている簡単なチェック方法をご紹介します。
自分の体調を数値化する
自分の体調を数値化する方法です。
自分の体調の良し悪しは主観でしか感じとることができません。
自分の感覚でしか表現できないため、曖昧になりがちです。
それを数値化することで、客観的に判断しやすくなります。
ご紹介する方法は実際に病院でも行っています。
患者さんに痛みの度合いを1~10で表現してもらうのですが、
特に痛みが慢性化している患者さんに訊くと、微細な症状の変化を感じ取れたり、
それをきっかけに掘り下げて問診することができ、とても便利です。
痛みが慢性化している場合「何十年もずっと痛い」と痛みと付き合ってきているので、
痛いのが当たり前になってしまい微細な変化を感じにくくなるのです。
数値化することで患者さんご自身も「痛みの変化」を意識するようになり、
軽減されていればリハビリのやる気アップに繋がっています。
自分で気づきやすい、自分で気づくは体調管理をする上で重要なポイントです。
やり方
1~5、もしくは1~10の数値で起床時の体調を評価します。
1~5の場合は3が普通(50点)、1が10点以下、5が90点以上のイメージです。
1~10の場合は5が普通(50点)、4が40点、3が30点・・・、6が60点、7が70点・・・のイメージ。
自分自身で管理する場合は1~5の方がやりやすいと思います。
起床時、自分で評価した自分の体調を手帖かカレンダーに記録しておきます。
何でもなければ、ただ記録するだけですが、
例えば身体のどこかに不調を感じた場合、いつ頃から変調がおきていたのか、振り返ることができます。
「1週間前から2が続いているな、最近、眠りも浅いかも」
と他の症状にも意識が向きます。
その上で不調が続いていたり、気になる症状があれば病院を受診する目安にもなります。
自分自身の経験からも、怪我や病気はできるだけ発症前に防ぎたいと思っています。
限られた人生は楽しみたいですよね。
その大前提に健康である状態があります。
ちょっとした手間で健康が保てます。
気になる方は明日の朝からセルフチェックしてみて下さいね。