こんにちは。
更年期世代のカラダ作りを応援するパーソナルトレーナーの浅見です。
前回はダイエット目的のヨガの効果について書かせていただきました。
今回は一般的に言われているヨガのダイエット効果について。
カラダの柔軟性が高ければ痩せるの間違え
カラダの柔軟性を高める方法の一つとして
ストレッチ
があります。
何らかの原因で硬くこわばった筋肉を、優しく引き伸ばすことで筋肉の柔軟性を回復させ、関節の可動域を広げます。
時間をかけてカラダを緩めるヨガもこれと同様の効果があります。
結果、血行が良くなってカラダがポカポカしたり、冷えや浮腫みが解消される場合もありますが、消費カロリーの観点では、ほぼ基礎代謝プラスα程度ですので、ヨガを運動と捉えた場合の効果は見込めません。
冷えや浮腫みが解消されたことで、若干の体重の変動はあるかもしれない、程度の変化です。
カラダの柔軟性が高いとダイエット効果がある
と言う考えの元になっているのが、カラダの柔軟性が高いとそれだけ動かす筋肉が多かったり、大きく動くことでの消費カロリーが増える説ですが、これも可能性としてゼロではないですが、柔軟性が向上して、カラダを大きく動かすことが出来た分、消費カロリーが増えたとしても、若干、です。
それがダイエット効果に繋がるかと言うと、そこまでの影響はないです。
現にふくよかな方や筋肉ムキムキのボディビルダーの中にも、とてもカラダが柔らかい方もいらっしゃいますし、めちゃくちゃ痩せているのにカラダが硬い方もいらっしゃいます。
しばしばダイエットにおいてカラダの柔軟性が取り上げられますが、柔らかすぎるカラダもそれはそれで問題点はあります。
（こちらも近々記事にしたいと思っています）
ホットヨガで痩せるの間違え
ヨガ＝痩せる
イメージの元になっているのが
ホットヨガ
ではないでしょうか。
ホットヨガはとても人気で、今ではどこでも受けられるほど、ホットヨガのスタジオが乱立しています。
そして、どのスタジオもとても魅力的な言葉でキャンペーンを実施しているので、ついつい・・・
ヨガに関する質問の中でも
「ホットヨガは痩せますか？」
がダントツに多く、皆さん、通常のスタジオよりもホットヨガの方が痩せるイメージをお持ちです。
私自身も実際にホットヨガのスタジオにはいくつか通ったことがあります。
ダイエット目的であったり、自律神経失調症の改善であったり、最近は勉強をかねて。
一番長かったは自律神経失調症の改善目的で通ったスタジオで3か月間です。
90分のレッスンで500Kcalを消費するとのことで、あわよくばダイエット効果も期待していました。
※パーソナルトレーナーになる前のことです
温度と湿度が高いスタジオは、座っているだけでタラタラと汗をかき、その中でハードに動くと、滝のような汗。
1Lのお水はあっという間になくなってしまいます。
日常生活でそこまで大量の汗をかくことがないので、汗をかくとカラダがスッキリすることから、痩せたように感じるのだと思います。
が、汗の正体はカラダの水分で、決して脂肪が溶け出したわけではないので（脂肪は簡単には溶けません）、水を飲めば元に戻ります。
ホットヨガ＝痩せる
のはイメージだけで、多くの方はホットヨガだけでは痩せません。
ちなみに私は全く痩せませんでした。
（自律神経失調症への影響は、追って記事にしたいと思っています）
ヨガで痩せるのホント
ヨガを始めたことで痩せた方がいることも事実です。
それは食事や睡眠が関係していると思われます。
ヨガを始めたことで、ストレスや不安が安定し、食欲が正常に戻った
尊敬できる先生に出逢い、食生活を真似した（食生活を改善した）
ヨガでリラックスし、睡眠が深くなり、暴飲暴食することがなくなった
など、です。
ヨガでは深い呼吸と一緒にカラダをゆるめたり、瞑想をしたりします。
そうすることでストレスが緩和されたり、自律神経が安定することで、食欲が落ち着くことがあります。
また、ヨガの先生の中には食事に気を遣っている方もいらっしゃいます。
そのような先生の食事を真似たりするうちに、ジャンクフードやファストフードなどを口にしなくなることで、食生活が改善される場合もあります。
またヨガのリラックス効果で深い睡眠がとれるようになり、食欲が正常になることもあります。
まとめ
一般的なヨガそのものの運動によるダイエット効果はない（アシュタンガなどハード系のヨガは除外します）
カラダの柔軟性が向上しても、それが痩せることには繋がらない
ヨガをすることで精神が安定し、食欲や睡眠が正常になることで、食生活が改善されることがあります
ヨガは年齢、体力・筋力に関係なくどなたでも始めることが出来ます。
またその種類は多種多様です。
ご自身の目的にあったスタジオを見つけて下さいね。
