「肌質を変えたい」と思ったことはありませんか?
私の肌はデリケート。
常に肌トラブルとの闘いです。
40代になってからは、デリケートな上に乾燥が酷くなり、乾燥の季節である冬がやってくるのが恐怖でした。
そんな時、ある新聞広告が目に飛び込んできました。
「肌断食」
皮膚科のドクターが書いた肌断食について書かれた本で、
見出しだけみても私の肌の悩みを解決してくれそうな予感がしたので、
肌断食をしてみることにしたのです。
肌断食とは
肌断食とは洗顔後、肌に何もつけない美容法です。
洗顔後、保湿をするために化粧水などをつけますが、
そもそも人の肌は自ら潤す力を持っているため、余計なものを与えず、自ら潤う力を引き出します。
その本の広告を目にする前から肌断食のことは知っていました。
ネットで情報収集をし、最終的には「お医者さんが言っているのなら」
とまずは週末だけ試してみることにしました。
肌断食開始から一週間
洗顔後、何もつけずに過ごしていると、時間が経つにつれ、肌がつっぱるような感じがありました。
・・・化粧水などで保護し過ぎていたせいね、我慢、我慢。。。
と何とか我慢したものの、乾燥で肌がチクチク痒くなってしまったので、
皮脂の成分に近いと言われているスクワランオイルを一滴だけ、うすーく肌に伸ばしてみました。
いい感じ、です。
チクチクする痒みを治まり、乾燥も気になりません。
これで一週間、過ごしてみることにしました。
肌断食開始から一ヶ月後
洗顔後にスクワランオイル1滴だけが合っているのか、肌の乾燥が気にならなくなりました。
洗顔後にオイルを一滴のばすだけですので、フェイスケアをする時間が圧倒的に短縮されました。
化粧水→(浸透させて)→オイル(浸透させて)→クリーム
のプロセスがなくなったのです。
何より、化粧水やクリームにお金を使わなくても良いのもメリットです。
化粧品って油断していると「なんでこのタイミング?」って言う時に、
一気になくなるじゃないですか?(私だけ?)
慌てて買いに走ったり(そういう時に限って在庫がなかったり)、
寂しい気持ちで支払うことから解放されたのは嬉しかったです。
また、通年で肌の悩みが尽きなかった私は1つの基礎化粧品が使い終わる頃には、
「何を買おう」と悩まされていたので、基礎化粧品で悩む時間がなくなったことも大きなメリットでした。
洗顔後、スクワランオイルを一滴だけ、のシンプルなスキンケアがとても気に入っていました。
肌断食開始から半年後
異変は秋に訪れました。
私が肌断食を始めたのは春。
春~夏にかけて湿度が高い時期でした。
夏の暑さが落ち着き、空気が乾燥しはじめた秋から肌に異変が生じたのです。
ほっぺが硬い!
洗顔しながら、頬に指を滑らせると、何だか硬いのです。
ごわごわしているというか。
ざらざらしているというか。
それが日に日に酷くなり、頬の皮膚が少し炎症している(ところどころ赤い)ような。。。
慌てて、化粧水とクリームつける従来のケアに戻したのですが、後の祭りです。
この症状が落ち着くまでに1シーズンかかりました。
根拠が不明確なものはリスクが伴う
なかなか皮膚科に行く時間も取れず、肌の炎症も改善されず、泣きたい気持ちで毎日を過ごしていた時に、
某有名化粧品ブランドのビューティーアドバイザーをしている知人に事の顛末を話し、嘆いたのです。
彼女は冷静な表情で
「そう言う民間療法的なことをやっても大丈夫なのは10代までだよね」
と。。。
仰る通り。。。
皮膚の新陳代謝が活発な10代であれば、多少のダメージを受けてもリカバリーも早いでしょう。
ですが、更年期世代がいきなり、思いきり過ぎたことをやるのは非常にリスクが伴います。
このブログをご覧いただいている皆さんの中にも
どうしても早期に痩せたい
とか、わかっているけど「どうしてもなんとかしたい」
と言うお悩みを持っている方もいらっしゃると思います。
メディアやネットでは、日々、溢れるばかりの情報が流れてきますので、
悩みが深刻であればあるほど魅力的な情報に飛びついてしまうでしょう。
私も仕事柄、気になったものは目を通しますが、正直
「それって・・・?」
と、首をかしげるもの、危険を感じるものもあります。
人の身体をケアする上で科学的根拠に基づいた原理原則は無視できません。
ダイエット、トレーニング、生活習慣など、カラダに関することは原理原則に徹することが大切だと感じていますし、
私自身が指導をする時は原理原則に徹しています。
悩みが大きいと手っ取り早く解決できそうな方法に飛びついてしまったり、
また権威者(医師、専門家など)が発信している情報であれば間違えがないと無条件に信じがちですが、
専門家の見解も千差万別、また受け手の私たちの身体の事情も千差万別なので、
専門家が太鼓判を押している情報が必ずしも自分に合う訳ではないのです。
肌断食から2年
結局、肌断食は半年で断念しました。
肌断食によって皮膚が硬くボロボロになった状態から元に戻るまで約半年かかりました。
肌断食が良いのか悪いのか、私にはわかりませんが、
一部で良いと言われている方法が必ずしも自分に合うとは限りません。
また肌の悩みが多くなる世代は、いきなり極端なこと(肌断食のように洗顔後何もつけない、とか)は
避け、試してみるのであれば徐々に段階を踏んで自分の肌の様子を確認しながら進めていくのが良いのではないかと思います。
こちらのブログをご覧の方は肌断食に興味がおありだと思います。
近くに信頼できる専門家がいれば、まずは専門家に相談をして、
もし肌断食を試すのであれば、まずは1品ずつ基礎化粧品を減らして様子を見ながら進めてみて下さいね。