メンタル疾患を瞑想で改善したい方へ

鬱や不安障害などのメンタル疾患がある方に瞑想を勧める医師やカウンセラーが増えてきました。
また瞑想がメンタル疾患の症状緩和・改善に良いと聞いて、
興味を持っている方もいらっしゃるのではないでしょうか。

私のクライアントの中にもメンタル疾患を改善する目的でレッスンを受講している方が数名います。
きっかけは主治医やカウンセラーからの推奨だったり、自分で調べて問い合わせをして下さったり。
それだけ瞑想がメンタル疾患の症状緩和・改善に良いと言う認識が広まりつつあるのだと実感しています。

瞑想を習慣化することで、様々な良い効果が得られます。
実際、私自身も色々と(良い方向に)変わった部分があり、
その経験からも、多くの方に瞑想を体験していただきたいと常日頃願っています。
ですが、瞑想にも副作用のようなものが出る場合があります。
今回はメンタル疾患があり、瞑想で症状を緩和・改善したいと思っている方に、
私のクライアントの実例を交えて注意点を説明します。

瞑想でメンタル疾患の症状が緩和・改善される理由

瞑想には様々種類の瞑想があります。

その多くが瞑想をすることでリラクゼーションや癒しの効果を得られたり、
ストレスを緩和する効果があり、瞑想の様々な効果は厚労省のサイトでも紹介されています。

私は医療施設でもマインドフルネス瞑想を指導していますが、
意識を他の対象物(瞑想している状態)に向けることで、
自動思考(あれこれ勝手に考え続ける)が落ち着いたり、自分の思考や感情に気付き、
それを受け入れることができるようになり、
ストレスと上手く付き合っていくことが出来るようになることが瞑想の効果の一つだと感じています。

また瞑想中の脳内は不安や恐怖を強く感じたり、原始的な感情を司る偏桃体の働きが落ち着き、
理性を司る前頭葉の働きが活発化することも証明されています。
瞑想を習慣化すると感情コントロールがしやすくなると言われるのは、脳の働きの変化によるものです。

瞑想の落とし穴

不安や恐怖の感情を司る偏桃体の働きが落ち着き、
理性的な働きをする前頭葉が活発化されるなんて、いいことずくめですね。
その他にも瞑想には沢山の良い効果があるので、瞑想をやらない手はない、
と思いますが、そんな瞑想にも副作用のようなものがあります。

魔境に入る
瞑想中に神秘体験をすることがあります。
誰かの声が聞こえたり、不思議なものが見えたり
瞑想中に幻聴や幻覚が起きるのです。
これは禅病や魔境と表現されています。
瞑想中の神秘体験を「神」や「天使」「仏陀」などと結び付け
「神の声を聞いた」
「仏陀が見えた」
「自分は神だ」
など、悟りを開いたと勘違いしてしまうこともあります。
魔境に入る条件のようなものははっきりとはされていませんが、
メンタルが不安定な状態にある人が入りやすい印象を受けています。
実際に私が関わったケースでは現在、メンタルが不安定な状態であったり、
過去に何かトラウマ体験をしている場合も魔境に入ることがあるようです。
瞑想中は自分の内側に意識を向けて内観したり、無意識の領域に触れることもあります。
何かに触れて魔境に落ちて行ってしまうのではないかと推察しています。

ブラックボックスに入る
魔境と似ていますが暗い暗い、真っ黒なブラックボックス、
もしくはブラックホールに落ちていくような感覚になる時もあります。
やはりメンタルが不安定な状態にある人に多い印象です。
ブラックホールにすー---っと引き込まれる感覚や
何とも言えない不安感に襲われる感覚になることもあるようです。
いずれにしても瞑想中に不快な感覚に襲われます。

瞑想をはじめる前に

メンタルが不安定な状態にある場合、メンタルを安定させるために瞑想をしても、
魔境やブラックボックスに入ってしまったり、不快な感情や感覚に襲われる危険性もあります。
瞑想を試してみる前の注意点です。

主治医に確認をする
瞑想をやっても良いか、主治医やカウンセラーに確認をしましょう。
ドクターが瞑想を良くわかっていないケースもあります。
「瞑想がメンタル疾患に良いっていうからやってみれば」と患者に勧めることは珍しくありません。
また、瞑想に向いていない疾患もあります(瞑想は万能ではありません)。
主治医に瞑想をする時の危険性について確認し、その上でOKであればトライしてみましょう。

信頼のおける指導者を見つける
こちらの記事にも書きましたが瞑想指導者には様々なタイプがいます。

指導者養成講座を修了していたとしても、その団体でメンタル疾患があるクライアントへの
対応についてまで指導しているかはわかりません。
(私の場合は講座中でも指導があり、その後も指導の仕方などはかなり師匠にアドヴァイスを求めました。
更に精神科のドクターのメンタル疾患の勉強会にも参加をし、
更にメンタル疾患とマインドフルネスについても深く学び続けています)
気になる瞑想指導者がいたらSNSをチェックしたり、直接問い合わせてみて下さい。
出来ればメンタル疾患があるクライアントへの指導実績がある指導者が良いと思います。

そして瞑想をはじめる時は、必ず瞑想指導者の指導の元で行って下さい。
(繰り返しますが、メンタル疾患があるクライアントの指導実績がある指導者が望ましいです)
動画や音声サービス、アプリなど、手軽に瞑想を始められるツールがありますが、
自己判断で行ってしまうと思わぬ方向に行ってしまうこともありますので、
上記の注意事項を守っていただけると、より安全に瞑想を行うことができます。

この記事が瞑想を始めてみたいと思っているあなたのお役に立てれば嬉しいです。


Copyright © 2018 Minako Asami.

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