こんにちは。
パーソナルトレーナーの浅見美菜子です。
私自身の自律神経失調症の闘病記の第9弾。
今回は寛解への道について書きます。
今までの経緯は①~⑧をご覧下さい。
ヨガを通して自分と向き合う
ヨガの師匠との出逢いで、ヨガを通して自分と向き合う習慣がついてきました。
今までは仕事の目標(成果)、つまり自分の外側に意識がありましたが、ヨガを通して自分の内側(心)に意識が向くようになりました。
例えば片足で行うアーサナ、バランスのポーズと言われているものも
足に重心が乗り、足裏を感じながらスッと立てる日もあれば、どんなに意識を向けても足に重心が乗らずぐらぐらしてしまう日もあり、そんな日は心も何となく落ち着かなかったり、心当たりがなければ
こんな日もあるよね
と、それも自分の一部として受け止められるようになりました。
以前の私からすれば大きな変化です。
本来、負けず嫌いな性格なので、できないことがあればできるまでやり続ける、それが悪いことではないのですが、40代半ばの女性、心と身体に大きな変化が起きている時に、昔のようにがむしゃらに頑張ることは、身体がついていかないこともある、と現状を受け入れることができはじめていました。
もっと言ってしまうと、頑張ることだけがすべてではない。
時には敢えて手放すことも必要だと、その頃、学んだことです。
自分自身を一番良い状態にするために、何が必要で、何を手放すのか。
今までは、私の視点は常に仕事、仕事、仕事でしたが、ヨガを通して、いかに自分自身が心地よい状態で過ごせるのか、そんなことに意識が向くようになっていました。
そして、ヨガのことも沢山、学びました。
師匠からも沢山、教えてもらいましたし、自分で調べたり、勉強したりもしました。
その中で、恐らく、自律神経失調症の改善に最も効果があったことがありました。
それは生涯を通じて、私が追求していきたいことでもあります。
呼吸の質が生きる質
ヨガではいくつかの呼吸法があります。
エネルギーを活性化するウジャイ呼吸法
自律神経を活性化させる片鼻呼吸法
などなど
当時、私が参加していた師匠のヨガのレッスンでも、毎回、その時の気候などに合わせた呼吸法が取り入れられていて、その呼吸法をした後は、いつも頭の奥の方にあるもやがすっきりとすることもあったのです。
そこで色々と調べていくと、自律神経にも
呼吸を調整する
機能があります。
それ以外は血圧を上げたり、安定させたり、消化を促進したり、体温を調整したりと人が生きていく上で必要な身体活動を自動的に機能される役割があるのですが、これらは自分自身で意識してもできることではありません。
ですが、呼吸であれば自分自身で意識して調整することが出来ます。
自律神経の中で唯一、自分でコントロールできること、それが呼吸なのです。
そのことに気づいてから、呼吸を意識するようになりました。
前職で自律神経失調症を発症後、社内会議に出席していた時のことです。
私は何かに集中し、真剣に考えていたのだと思います。
気が付くと、奥歯をぎゅっと噛みしめ、呼吸を止めていました。
息苦しさ、胸の痛みで、自分が呼吸をしていないことに気付いたことが何回かありました。
ヨガのレッスンに参加し初めの頃も、呼吸が全くできませんでした。
私は一生懸命、吸い込んでいるのに、息が浅くて、すぐにすーはーしてしまうのです。
私が行っていたヨガは一呼吸、一動作で流れるように動きますが、はじめのうちは呼吸はごまかしていました。
当時の私の呼吸に合わせて行ったら、早回しのようなヨガになっていたでしょう。
それくらい呼吸をきちんとする、と言うことができませんでした。
5カウントかけて息を吸うことさえ苦痛でした。
どうしても吸えなかったのです。
余談ですが、私のお客様やクリニックの患者さんも呼吸が浅い方がとても多いです。
身体に痛みがある方は、その傾向が強いと感じています。
呼吸指導をするだけで、痛みが緩和される方もいらっしゃいます。
それだけ呼吸は自律神経や身体の様々な機能に影響を与えているのです。
呼吸については、改めて書きたいと思っています。
私の場合、常に肩に力が入った状態だったのが、ヨガを通して自分自身と向き合い、力みを抜くことが出来るようになってきました。
元々、ストイックで完璧主義、負けず嫌いな性格
その中に自分を緩める余地はどこにもありませんでした。
今は
まぁ、いっか
とか
そういうこともあるよね
とか
なんとかなる
と自分だけではなく、何事に対しても思えるようになりました。
適度に気を抜くことも、とても大切なことです。
いつも頑張ってばかりで力んでいると、エネルギー切れを起こしてしまいます。
私の場合はそれが自律神経失調症と言うカタチで出てきました。
そして体調を改善した直接的な方法は
呼吸法
です。
瞑想も時々します。
雑念が多いから長くはできませんが(笑)
雑念が多いのも自分、色々と考えることが多いのも自分、それもありだよね、と笑って受け流しています。
恐らく、自律神経失調症になる前であれば、思ったように瞑想ができなければ、瞑想を頑張ったでしょうし、雑念が多い自分を律したり、ダメ出しをしたでしょう。
自律神経失調症になって、肩の力が抜けるようになったのです。
次回は最後の試練について書きます。
宜しければご覧下さい。