更年期の女性のダイエットが難しい理由

「20代の頃は何もしなくても、ちょっと気を付ければ元に戻ったのに」
「30代半ばから太りやすくなった」
「頑張っても痩せない」
そんな悩みはありませんか?
これらはクライアントから良く聞く悩みです。
私自身も同様に感じているので、めちゃくちゃ共感しています。
今回はパーソナルトレーナーであり、中年期以降の男女にダイエット指導を行っている私が
実例を交えて、中年期以降のダイエットの難しさについて話をします。

中年期以降のダイエットは一筋縄ではいかない

あなたがダイエットをしようと思った時に
・運動
・食事制限
が必要だと言うことは、何となく頭に浮かぶと思います。
「テレワークが続いて座りっぱなしで運動不足」
「なんだかイライラして食べ過ぎちゃっている気がする」
など、身体についた脂肪の心当たりもあるかもしれません。
ダイエットのセオリーは
消費カロリー>摂取カロリー
です。
食べた以上に動いてカロリーを消費すれば痩せる、と言われています。
私自身も20代の頃は、仕事が忙しくてバタバタしているうちに
お腹周りや脚が気になり始めて、ジムに1ヶ月ほど通って身体を動かすと元に戻った、
と言う経験があります。
同様に30代半ばでジムに通っても、1ヶ月では効果はでず・・・、と
痩せにくさを実感したものです。
これは代謝の仕組みと関係があります。
男性は30代~、女性は40代~自律神経の機能が衰え始めると言われています。
つまり自律神経が乱れやすくなると言うことです。
男性の30代~、女性の40代~はそれぞれのライフステージを考えても
最も忙しくなり、ストレスフルで生活が慌ただしい時期でしょう。
それらが重なって自律神経の働きが乱れやすくなります。
自律神経は代謝も司っているため、自律神経が乱れると代謝や食欲などにも影響があります。
要は運動、食事制限だけでは痩せにくいのです。

みんな十分に頑張っているよね

ダイエット目的でパーソナルトレーニングの依頼を受けたら、まずクライアントに2週間分の食事を画像に摂ってもらいます。
どのタイミングで何を食べているか、を確認します。
トレーナーに見せるので多少、加工しているのかもしれませんが、
殆どのクライアントが「食べ過ぎ」ではないのです。
パーソナルトレーニングを申し込むくらいなので、その前段階でご自分で頑張っているのです。
今はネットで様々なダイエット情報が手に入ります。
色々と試した結果、パーソナルトレーニングに、との流れになります。
沢山のクライアントのダイエット指導をしてきましたが、食事に問題があったのは2人のみでした。
お一人はアイスクリームが大好きで毎食アイスクリームを食べていた
お一人は揚げ物が大好きで毎日、ランチタイムや夕食に揚げ物を食べていた
ケースです。
それ以外の方は通常の食事量、もしくは足りていない人も多かったです。
「ダイエットをしたい」
と思う場合、それが初めてではないですよね。
もっと前から(もしかしたら10代から)、いつもいつもダイエットをしなくちゃっと
思っているかもしれません。
そして実際に何回かは試してみたのではないでしょうか。
皆、十分に頑張っているのです。

私が考えるダイエット指導で大切なポイント

私がダイエット指導をする時は、
・食事内容の確認
・ダイエットバイブル配布
をまずしています。
ダイエットバイブルは私が作成したものですが、
世の中に溢れる玉石混合のダイエット情報で混乱している方が多いので
「これだけ!」
と言うのをまとめたものです。
加えて自宅でも安全に出来る運動指導を行っています。
書き出すと
「これだけなの?」
と思われるかもしれません。
ですが、大切なのは「背景」です。
クライアント一人一人に、今が理想の体型でない原因、理由があります。
ただ食べ過ぎと言うケースは稀で、
メンタル(ストレス、不眠、過食・拒食、代謝異常、内分泌関係、薬の副作用などなど)
身体のコンディション(怪我受傷後、術後、病気、産後)

が複雑に絡み合っているケースが圧倒的に多いです。
セオリー的には上述した通り
書費カロリー>摂取カロリー
なので運動と食事制限を行えば、一時的には結果は出ますが、
根本(理想の自分でない背景)が改善されなければリバウンドをします。
今までに何回もダイエットを試されている方は特にその傾向が高いです。
頑張って結果がでる→根本が改善されていないからリバウンドをする
を繰り返します。
ですので、クライアントの抱えている事情を踏まえて
かける言葉
提供するトレーニング内容
などを調整しています。
クライアントが入室する時に
たたずまい(姿勢、歩き方など身体面)
顔色、表情、声のトーン
呼吸の深さ
などから、その日のコンディションを瞬時に把握し、その後、話しながら確認をしていきます。
そして必要に応じて、トレーニング内容を調整し、クライアントの心と身体にベストな内容を提供しています。
それくらい心と身体はデリケート。
それらを無視しては身体作りは出来ないと考えています。

【実例】トレーニング後に頭痛が増悪するAさんのケース

Aさん(40代前半)はスリムな体型です。
見た目にはダイエットが必要には見えません。
Aさんは、それまでに2人のトレーナーの元でダイエット指導を受けていました。
1人目のトレーナーの時は腰が痛くなり、腰痛が悪化しているのにも関わらずトレーニングを行っていた。
2人目のトレーナーの時は腰痛は落ち着いてきたものの、トレーニング後に必ず頭痛がし、酷い時は吐き気もあった。
そうです。
Aさんは自分が太っていると思っていますが、太っていると言うよりは筋肉量が少ない、
いわゆるサルコペニアで、疲れやすさ、冷え性、浮腫み、胃腸系の不調があり、
加えて仕事や育児のストレスも多く抱えていました。
素直で真面目なAさんは、トレーナーに言われたことは全て頑張ります。
トレーニングも食事制限も。
職場で配布されるお土産も我慢、家族と外食しても自分だけデザートを我慢。
そうやって頑張ってきました。
そして身体は全身ガチガチで、前屈しても指先が床につかない。
特に背中が硬く、肩こりや頭痛は慢性的にあるとのことでした。
(腰痛になりやすい身体状態)
Aさんと話をし、トレーニングは
・筋力強化
・食事内容の改善
・柔軟性の向上
に重点を置いて行いました。
それから1年後、Aさんの体調はかなり改善され、現在もメンテナンスのためにトレーニングを継続しています。

他のトレーナーの指導時にAさんの体調が悪化してしまったのは、
元々頑張り屋のAさん、仕事も家事も育児も全て頑張っているけど、自分は太っていると自己肯定感が低い状態でした。
精神面(恐らく疲労も)から身体はガチガチで緊張状態がとても強かったのです。
その状態で重いウェイトを持ち上げるハードなトレーニングをしていたため、
身体が余計に緊張し、頭痛を引き起こしたと推察されます。
ダイエットのセオリーを考えれば、前のトレーナーの指導は間違えではありません。
が、Aさんの背景を考えれば、追い込むだけのトレーニングは既に追い込まれている彼女の逃げ場を亡くしてしまうことになります。

このようにダイエットと一言に言っても一筋縄ではいかないと日々、感じています。
この記事がダイエットがなかなかうまくいかないあなたの参考になれば幸いです。

Copyright © 2018 Minako Asami.

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