運動が続かない問題

運動をしたいけど、なかなか始められない。
運動を始めてみたけど、なかなか続かない、と悩んでいる方は多いのではないでしょうか。

私はトレーニングを指導する側ですが、多くのクライアント(私のクライアントに限っては100%)、
自分一人では続けられない
と聞いています。
今回は私自身の経験を含めて、どうしたら運動習慣が身につくのかについてお話します。

デビュー当時の誤解

私がパーソナルトレーナーとしてデビューした約10年前のことです。
全くの異業種からの転職だったので、養成学校に通っていました。
そこではパーソナルトレーナーの資格取得のための勉強や、指導に必要な技術を学びました。
男性に交じって重いウェイトを持ち、歯を食いしばって・・・
いわゆる「筋トレ」です。
当時は私自身もかなり筋トレを実践してムッキムキでしたし、
トレーナー活動をするためのフィットネスクラブのオーディションでも、
有無を言わさず数十キロのウェイトをつけてスクワットなど筋トレ種目の実践、指導試験もありました。
ですので自然に
パーソナルトレーニング=筋トレ(ハード系)
と言うイメージが出来上がっていました。
私自身は元々フィットネスクラブが大好きで毎日のように通っていたので身体を動かすことが大好き。
当時の私には運動に苦手意識がある人の気持ちはわかっているようで全く理解できていなかったのです。

現実を知る

パーソナルトレーナーデビューして半年後、現在も勤務中のクリニックでも勤務をすることになりました。
クリニックではリハビリテーションを担当していましたが(現在はパーソナルトレーニングがメイン)、
良くなっていただくために、その患者さんに必要なトレーニングやストレッチの宿題を出します。
私 「毎日やって下さいね」
患者さん 「はい(笑顔)」
ですが、翌週、お会いすると症状に変化もなく、一生懸命指導したトレーニングやストレッチをやっていない。
「なぜー--------っ(心の中で涙目)」
それが一人や二人ではないのです。
「やってます」
と言ってくれる患者さんの頭の上に天使の輪が見えてしまうほど、基本的にやらない。
指導することは難しいことではなく、短時間でできるものなのに、やってない。
私の指導の仕方が悪いのか、と悩みましたが、数ヶ月経った頃に気付きました。
やれる人が特別なんだ、と。
やらない人の半数くらいは「やる気」はあるんです。
でも、できない(その人なりの事情で)。
身体を動かすことは、私からすれば簡単なことでも、一般の人からすればハードルが高いのです。
例え「ちょっと」でも。

それはパーソナルトレーニングのクライアントも同様。
始めの頃は張り切って宿題を出していましたが
「やってませ~ん(笑顔)」
「できませんでした~(テヘペロ)」
悪気なくやってきません。。。

発想を変える

「人はなかなか変わらない。なかなか変われない」
と言うのが私の結論です。
特に身体を動かすことに関しては、即効性はありません。
「健康のため」
「痩せたい」
動機は人それぞれですが、余程のことがない限り、
忙しい日常生活において運動をすること、続けることのプライオリティは低いのです。
宿題をコツコツとやってくれたクライアントや患者さんには明確な目的がある人が殆どでした。
「膝が痛くて辛いから、どうしても何とかしたい」
「大好きなゴルフをまたやりたい」
すると「良い」と言われることは何でもやってみたくなりますよね。

続かないを続くに変える方法

なかなか運動が続かない、場合、上述した通り
運動が日常生活におけるプライオリティが低い可能性があります。
そこで、今一度
「何故、運動をしたいのか」
について、掘り下げて考えてみて下さい。
例えばダイエット目的であれば
「今のままだったら、背中のお肉がどんどんはみ出して薄着ができない」
→今から運動をすれば薄着の季節にはシェイプできる!
例えば肩を動かすと痛くて気になっているのであれば
「このまま放っておくと五十肩になってしまうかも。
手が上がらなくなったら家事や仕事が出来なくなるから困る」
→肩に良い運動をすれば改善するかも!
と、「運動をしなかった場合、どうなってしまうのか」
強制力を持たせたければ、最悪のケースを想像してみましょう。

私の例を挙げると、コロナ渦でフィットネスクラブ通いをやめました。
仕事柄、自宅でトレーニングすることくらい朝飯前と思いきや、やりません。。。
(自分もやらないんじゃんってオチ)
ですので最悪のケースを想像しました。
私の場合は「仕事がなくなる」です。
仕事がなくなったら困るので、どうにかしてやりますよね。

日常を運動にする

これは私自身の指導のテーマでもあるのですが、
日常生活(日常動作(立つ、歩く、座るなどなど))で、
出来る限り全身を使いながら運動している状態にする、
と言うことを日々考え、指導しています。
運動のための時間が作れる人はごくわずか。
殆どの人がなかなか作れない現状を考え、日常動作に軸を置いて運動指導をしています。

ホテルのベッドメイキングの女性を対象に実施した有名な実験があります。
ベッドメイキング担当の女性達の半数に
この動き(シーツを広げる、皺を伸ばす)をすると腕のここの筋肉が発達する
と伝えます。
半数の女性達には何も伝えず、いつも通り仕事をしてもらいます。
3ヶ月後、仕事の動作で使う筋肉を伝えた女性達の筋肉は発達し、
伝えられなかった女性達の筋肉は変化がなかったそうです。
これはトレーニング時にも科学的に証明されていることですが、
身体は意識を向けた部分が発達する
のです。

今、このブログを読んで下さっているあなたの日常に置き換えれば
立っている時、脚やお尻のどの辺に力を感じるか、使っている感じがあるか
歩いている時、身体のどの辺に力を感じるか、使っている感じがあるか
意識をすると、ただ立っている、ただ歩いているよりもトレーニング効果がある、と言うことです。
そして今まで意識を向けなかった自分の身体の細部に意識を向けることで、
自分の身体に興味が湧いてきます。
昨日と今日の脚の感覚の違い、腕の重さ・・・
更に余裕があれば、その感覚にフォーカスし、感覚を味わうとマインドフルネスにもなります(一石二鳥)。
自分の身体に興味が出てくると、少しずつ身体を大切に扱えるようになります。
自分の身体を大切に扱えるようになると、運動に対する意識も変わります。
「運動をしなくちゃ(have to)」←運動のプライオリティが低い状態
から自分の(身体の)ために
「運動がしたい(want to)」←運動のプライオリティが上がっている状態
に変化します。

実際に私のクライアントの皆さんもかなり変わりました!

まとめです。
何故、運動をするのかを深堀する。
強制力を持たせたければ運動をしなかった場合に起こりうる最悪のケースを想像してみる。
日常動作(立つ、歩く、座る)で身体のどこを使っているか、意識を向ける
自分の身体に興味が出てきて、自然に行動(運動)できるようになればOK

是非、試してみて下さい。




Copyright © 2018 Minako Asami.

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