呼吸が浅い問題

「呼吸が浅い」と言われたことはありませんか?
呼吸が浅いことに悩んでいる人はとても多いです。

私がリハビリを担当する時も良く患者さんから相談をされます。
呼吸は産まれた時から無意識に行っている、私達が生きていく上で欠かせないものです。
呼吸が止まれば数分で命を失います。

今回はその大切な呼吸について一緒に考えましょう。

呼吸とは

生命の活動源になる酸素を身体に取り込むことです(ものすごー----く端折った説明です)。
生命を維持するためには欠かすことが出来ないもので、一日に最大29000回行っていると言われています。
この29000回の呼吸をいちいちカウントしてはいません。
呼吸は無意識に行われています。

そして呼吸をコントロールするのが生命活動を維持するために働く自律神経です。
人の呼吸は活動状況によってコントロールされます。
運動時は通常の5倍ほどに増え、就寝時には深い呼吸に変わります。
身体活動に応じた最適な呼吸ができるかは自律神経の働きが大きなポイントなのです。

活動をする時に優位になる交感神経は身体を緊張させ呼吸を速く浅くします。
運動時、走ったりするとぜいぜいと胸で息をしますよね。
呼吸が浅くなっている時は十分な酸素を取り込むことが出来ず息苦しさを感じます。

反対に休息している時に優位になる副交感神経は身体をリラックスさせ、腹式呼吸で深い呼吸を行います。
就寝時は身体は休息モードに切り替わっているので、呼吸も深くなります。

呼吸が浅くなる原因

自律神経の交感神経が優位になっている
ストレス過多であったり、悩み事、心配事が頭を離れない、
など身体(脳)が緊張している状態、または何かに熱中している時に呼吸が浅くなります。

自律神経は1日の活動を通して交感神経と副交感神経がシーソーのように
入れ替わりながら機能しますが、緊張状態が続くと副交感神経が優位の状態が続き、
呼吸が浅いのが常態になってしまうのです。

姿勢の乱れや身体の柔軟性の低下などの身体機能の低下
背中が丸まって頸が前に落ちてしまっている、いわゆる猫背は胸や腹部を圧迫し続けます。
腹部には呼吸時にメインで働く横隔膜がありますが、圧迫されることで
横隔膜や他の呼吸筋の働きが低下します。
それらを補うために頚部や肩の筋肉を使い、頚部痛、肩こりが常態化することもあります。

「お腹が苦しくて病院で検査したけど何でもないと言われた」
「胸が痛んで病院で検査したけど何でもないと言われ」

と言う話をよく聞きますが、その場合、身体機能の低下(姿勢不良、柔軟性の低下)などが考えられます。
また、精神的な緊張が続くと身体の過緊張状態(常に力んでいる)が続き、
身体の柔軟性にも影響を及ぼします。

口呼吸
呼吸は口からでも鼻からでも出来ますが、基本は鼻呼吸です。
(口は呼吸器ではなく消化器です)
一見、口からの方が酸素を沢山取り込めそうですが、取り込んだ酸素が肺を介して体内に
供給される量は鼻からの方が圧倒的に多いのです。
頑張って口から酸素を取り込んでも、体内は酸欠状態なので、
呼吸の回数を増やして酸素を供給しようとします(ぜいはぁしてしまうイメージ)。

もし、口で呼吸をしていたら、今から鼻呼吸に変えましょう。

その他、疾患が原因
呼吸機能を阻害する重篤な病気が原因であることも考えられます。
身体の不調が続いたり、気になる場合は医療機関を受診なさって下さい。
メディアやネットの情報などからの自己判断は禁物です。

浅い呼吸が及ぼす身体への影響


呼吸が浅いことは脳や身体にとっては慢性的な酸素不足です。

身体のだるさ、慢性的な疲労感
身体の柔軟性の低下
集中力・生産性の低下
イライラ、気分の落ち込みなどメンタル面の不調
睡眠の質の低下
肌、髪、爪などのトラブル
消化機能、排せつ機能の低下

などなど、身体へ及ぼす影響は大きいです。

浅い呼吸の解消法

胸部(鎖骨の下~胸板、頸の付け根)を軽くさすります。
硬くなっている筋肉を動かしてほぐすイメージです(強すぎず、軽すぎず)。

肋骨(骨と骨の間)、腹部を同様に筋肉を動かすイメージでほぐします。
×骨を強く押すのはNG

一番リラックスできる姿勢になります。
座っても仰向けで寝てもOK。
(腹部の動きを感じたいのでうつ伏せはなしです)

下腹部に軽く手を添えて鼻から息を吸います。
下腹部の膨らみを感じましょう。
下腹部の膨らみを感じなければ、毎日、少しずつ練習をしましょう。
(呼吸機能が弱っていると腹部の膨らみがすぐには感じられない場合もあります)

鼻から息を吐きながら、腹部がしぼんでいくのを感じます。
吸う息で腹部の中にある風船が膨らみ、吐く息でその風船がしぼむイメージです。
慣れてきたら、吸う息、吐く息ともにいつもよりも少しだけ長くしてみます。
いきなり沢山長くしようとすると苦しくなるので、心地よさを感じたまま長くしてみましょう。
これを練習していると少しずつ長く呼吸ができるようになりますよ。
(私もこれで浅い呼吸を改善しました)

Copyright © 2018 Minako Asami.

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